こんにちは、Daiです。
昨年の秋、パパ友コーちゃんの「素潜り、やってみたくね!?」という一言から、友人でスキンダイビングのインストラクターをしている「ネイチャー☆小笠原」こと、小笠原 愛ちゃんに連絡をとり、レッスンを受けさせてもらうことになりました。
パパ友イロちゃんも誘い、おっさん3人でスキンダイビングを始めてみると、これがなんとも不思議な体験でして・・・
水泳が苦手なワタクシですが、シュノーケルとフィンをつけると意外に潜れちゃったりして。水中の自由さと無重力の解放感に衝撃を受けました!
SUP(スタンドアップパドルボード、通称サップ)とスキンダイビングを組み合わせたら海遊びの幅がめっちゃ広がる!なんて空想しながら、ちょいハマったわけです。
そんな折、アイちゃんが代表をつとめる「ちきゅうの学校」プロジェクトの一環で、彼女が主催している『奄美大島でクジラと泳ぐ!』企画に誘われると、おっさん3人、即決で参加を決めたのでした。
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前入りしているアイちゃんと奄美空港で待ち合わせし、他の参加者ともご挨拶。今回、アイちゃんと「地球ワクワク探検隊」というユニットを組んでいる友人の旅人まりーしゃも参戦!
宿までの道すがら、奄美大島のソウルフード「鶏飯(ケイハン)」と7種の部位の「鳥刺し」でお腹を満たし、酒蔵に立ち寄っては黒糖焼酎の飲み比べ。
からの、絶景マングローブ原生林へ!
そのまま奄美大島を南下し、古仁屋の町にある今回お世話になる宿、ゼログラヴィティ「清水ヴィラ」に到着すると、まさかのトゥクトゥクがお出迎え。もち、みんなで爆走(笑)
夜は奄美大島の味覚に舌鼓を打ち、地酒を交わしながら盛り上がりまくりのなんとも愉快な旅がスタートしたのでした!
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翌朝、目覚めと共に宿から徒歩10秒の奄美の海で1人、SUP(スタンドアップパドルボード、通称サップ)をしていると、曇り空のスキマから虹が出迎えてくれました。
そして、いよいよ今回のメインイベント、「ホエールスイム」に向け港へ。
今回我々が挑戦するのは、船の上からクジラを観に行く「ホエールウォッチング」ではなく、水中のクジラとランデブーする「ホエールスイム」なんです。
船長の「おっちゃん」さんより、ホエールスイムをするにあたってのクジラの生態と注意点についてレクチャーを受けながら、心地良い緊張感と共に出港!
安全祈願とクジラに出会えるよう、皆で海にお祈りします。
我々が今回ランデブーに挑戦するのはザトウクジラ。毎年、寒い冬の季節にシベリアから暖かい海を求めて奄美大島へやってくるそう。その大きさはざっくり体長約13~14m、体重約30tのヘビー級。
クジラがどこの海域に現れるかは全くわかりません。。。船には一応、魚群探知機はついていますが、基本的に目視でクジラを探すんです。
手掛かりは「Blow(ブロー)」と呼ばれるクジラの潮吹き。
ブローは息継ぎのためにクジラが水面に現れたという合図なんです。だいたい15~40秒の間に3~4回呼吸して再び潜り、一度潜ると5~15分は潜りつづけるそう。
船長とベテランスタッフと共に、我々も大海原に目をむけ、ひたすらブローを探します。
この時期の海に出たからといって必ずクジラに出会えるとは限りません。他の船と情報交換をしながら船長の長年の経験と勘を頼りに、ただ黙々と海を見渡しながら出会えることを願うのです。
そして、時折見えるブローと垣間見せるその姿に胸が高鳴ります!
出航してから数時間が経った頃・・・
「みぎっ~!!」
という船長の声と共に振り向くと、
うぉ~!!すげぇ!
だだっ広い海に唐突に現れる生命体。ヌゥ~っとゆっくり現れるその姿はなんとも雄大で神々しい。
尾びれの見え方からクジラの進行方向を予想し、次に浮き上がるであろう時間を勘案しながら船を進めていきます。
「準備して~!」
我々もフィンとマスク、シュノーケリングを装着し、すぐにダイブできるよう船尾にスタンバイ。
海へ入るときはクジラを驚かせないよう、静かに且つ早急に飛び込むことが重要。なんとも「慌てずに急ぐ!」といったところか。
もう、いつ現れるかドキドキしながら船尾で海を見つめていると・・・
「いけぇえ~!!!!」
戦国武将のような船長の大号令に合わせ、皆でダイブ!
船から指示にされる方向を確認しつつ一心不乱に泳いでいくと、向こう10mぐらい先にクジラの黒い巨体が水面に出てきて沈んでいく瞬間が!
photo by ©zerogravity
「下ぁ~!!下、見ろ~!!!」
皆、必死に水中を見渡すも、透明度があまり高くなかったこともあってかクジラの姿を目視できず。。。
この日、クジラ自体は何度か確認できつつも、ダイブのチャンスは1度のみ。この広い海で神出鬼没のクジラを見つけ、進行方向を予想しながらうまく先回りして飛び込み、水中のその姿を目にすることができるのは、なんとも貴重なことなんです。
サポートして頂いている船長やスタッフ、インストラクターのアイちゃんをはじめ、我々もみんな必死。これは「アクティビティ」というより「チャレンジ」なんだな。
クジラと間近で泳げたことに興奮しつつも、水中でその雄大な姿をとらえるというホエールスイムの難しさを改めて実感。「明日こそは・・・」という想いを胸に船を後にしたのでした。
奄美大島でクジラと泳ぐ!【後編】に続く・・・